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無限の住人 Full Album Lyrics

人間椅子 - 無限の住人 cover art
Band
Album

無限の住人

(1996)
TypeAlbum (Studio full-length)
GenresHard Rock, Heavy Metal, Doom Metal
Album rating :  –
Votes :  0
Lyrics > etc. > 人間椅子 Lyrics (207) > 無限の住人 Lyrics (10)
Submitted by level 21 록스타 (2017-10-01)
1. 晒し首 (6:58)
首斬り穴の
闇を覗けば 
刃が走り
視界が回る 
ひきつる胴が
血の雨降らし 
無念の青に
恨みの赤が 

睨んだ睨んだ 
歪んだ顔が 
並んだ並んだ 
晒し首並んだ

すすき野原の
壊れた台で 
睨んでみても
もずが鳴くだけ 
首から下は
どこ行ったのか 
からすに訊けど
答えちゃくれぬ 

溶けた溶けた 
鼻が溶けた 
落ちた落ちた 
目玉が落ちた

蓑虫が
俺の鼻穴で 
夜風に揺れている 
蟷螂が
俺の頭から 
月に拝んでいる 

土蜘蛛が
俺の喉元で 
何かを待っている 
こおろぎが
俺の目の中で 
あはれと鳴いている

人に晒され 
日に晒されて 
雨に打たれて 
風に吹かれて 
虫に喰われて 
きのこが生えて 
苔むす頃に 
土へと帰る 

崩れた崩れた 
しゃれこうべ崩れた 
無くなった無くなった 
俺が無くなった

咲いた咲いた 
彼岸花咲いた 
忘れられた 
俺の墓標
2. 無限の住人 (4:55)
広い御空に浮世と消える 
花も霞の千切れ雲 
夢は現世水面の月よ 
揺れて儚く蓮になり 
噫乎 どれだけ人を 
噫乎 見送るのだろうか

無窮の命と 
無常の心で 
無明の世界に 
我は歩き出す

遠くはためく番の千鳥 
人は誰しも愛語り
噫乎 いつまで君を 
噫乎 見守れるだろうか

無窮の命と 
無常の心で 
無明の世界に 
我は歩き出す 
我は歩み征く 
無限の住人

月の都を剣太刀 
身は三界の狩衣 
肩も鯔背に闇切らば 
飛び六法の卍舞い
3. 地獄 (3:40)
赤い鬼がやって来る 
青い鬼がやって来る 
逃げ惑う餓鬼の群れ 
そうか地獄に落ちたのだ

けつの穴から槍刺され 
爪で皮をはがされて 
釘で手足を打たれたら 
そこはまな板恐ろしや 
でかい包刀で細かく刻まれ 
骨になるまで鬼に喰われる

足元は針の山 
喉元は糞の海 
蛆虫を植えられて 
火に投げ込まれた果ては

けつの穴から槍刺され 
爪で皮をはがされて 
釘で手足を打たれたら 
そこはまな板恐ろしや 
でかい包刀で細かく刻まれ 
骨になるまで鬼に喰われる

やっと死ねたと思ったが 
気が付いたら生きている 
痛みより何よりも 
死ねないのがこれ地獄

けつの穴から槍刺され 
爪で皮をはがされて 
釘で手足を打たれたら 
そこはまな板恐ろしや 
でかい包刀で細かく刻まれ 
骨になるまで鬼に喰われる
4. 蛮カラ一代記 (4:46)
花は桜木人は武士 
見事散るのが冥利とて 
抜かば刃文も馨しく 
咲いてみせよう男花 
ソレ

寄せる荒波受けとめて 
沖を睨まう岸壁よ 
雨の穿てどへこたれず 
どんと構える男意気 
ソレ

酒は盃実は器 
色をめかすが習いとも 
胸に刻みし志 
ぐっと我慢の男振り 
サテ

右や左の檀那様 
俺の話を聞いとくれ 
生まれ奥州在郷の 
山猿相手に相撲取り 

蛮カラ一代記 
蛮カラ一代記

国の親父の言うことにや 
本懐曲ぐるは女子なり 
末の娘は人買われ 
ほんにこの世は儘ならぬ 

蛮カラ一代記 
蛮カラ一代記

冨士の裾野に降り積みし 
雪の白さに似た人よ 
忍ぶ恋路も明け烏 
その日が来るまで男道 
ソレ
5. 莫迦酔狂ひ (7:54)
柘榴模様の太陽が 
真っ赤に熟れて堕ちるのは 
酔いどれ眼の生み出した 
万有引力夢じゃない 
退屈に煙る人生を 
薔薇色に染める魔法水 
暮らし倦みたる手の平に 
注いでおくれよなみなみと

宿酔いの坂道に 
髑髏の灯りの点るのは 
厭世病者の見い出した 
エレキテルかも嘘じゃない 
西洋無頼の神様も 
酒呑みうわばみ酌をして 
語り疲れた頤に 
注いでくれるよだくだくと

天井裏から 
蟲がどしゃ降る 

枕元では 
大名行列 

頭蓋が割れて 
記憶はこぼれ 

牙を剥き出し 
ピンク色の象が走る

壁の穴から 
眼玉はジロリ 

窓の外では 
有罪判決 

一杯の勇気を 
一瞬の陶酔を 

羊水で割った 
琥珀色の海に沈む

酒は呑め呑め呑むならば 
二度と戻れぬ呑むほどに 

莫迦酔狂ひ 
莫迦酔狂ひ
6. もっこの子守唄 (2:32)
村の鎮守でてんてまり 
鬼こ取られでころんだ 
泣げば山がらもっこ来る 
ぼうやよい子だねんねこや

野良でお父さまえんこらや 
家でお母さまとんからり 
さがしぐしてねばもっこ来て 
とって喰われるねんころり

裏の和尚さま鐘ついだ 
山さからすも帰るべな 
寝ねでぼごればもっこ来る 
ぼうやめんこいねんねしな
7. 刀と鞘 (4:24)
刀は人斬るものだけど 
鞘がなければ差せなくて 
鞘は気高いものだけど 
刀がなければただの筒

俺は刀で君は鞘 
抜いたり差したり 
抜いて咲くのは八重桜 
乱れ咲き

刀は一度抜かれたら 
血潮を見るまで帰らない 
鞘は血糊を受け止めて 
無念の思いを舐め尽くす

俺は刀で君は鞘 
抜いたり差したり 
抜いて咲くのは八重桜 
乱れ咲き

どんなに刀が暴れても 
元の鞘に収まるさ

俺は刀で君は鞘 
抜いたり差したり 
抜いて咲くのは八重桜 
乱れ咲き
8. 辻斬り小唄無宿編 (3:25)
御免! 
内藤新宿武家屋敷 
お犬様でも寝てござる 
天下泰平江戸の世に 
悪の徒花咲かせよか 
骸影射す 
朧月夜に 
唄を吟えば 
詠!詠!詠!

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

武士は喰わねど高楊枝 
傘を張る手もいとをかし 
桜吹雪がこち吹かば 
人にあらずの血が騒ぐ 
脇に差したる 
暴れ刀が 
斬れと呼ぶんだ 
業!業!業!

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

玉屋鍵屋と 隅田の花火か 
夜空に散りぬる命とて 
神田明神 抜き身に構えて 
気合いは十分

越すに越されぬ 大井が川なら 
人の生まれも越えられぬ 
湯島天神 太刀筋妖しく 
間合いは十分

押っ取り刀で縄のれん 
お代替わりに人の胆 
愛し吉原名はお初 
間夫と夢見る頃かいな 
親に貰った 
葵御紋も 
背で泣いてる 
懊!懊!懊!

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

もう一丁! 

ほら 寂しやな 
ほら 侘しやな 
ほら 切なや 
修羅しゅしゅしゅ

問答無用!
9. 宇宙遊泳 (6:54)
誰も知らない丘の上 夜の帷が降りてくる 
何て真白なこの宇宙 何て独りなこの僕だ 
夏の終わりの蜉蝣は 幼き日々の蒲団の匂い
一つ二つと流れ星 時の静寂に語りかければ 
遠く銀河の彼方から 妙なる調べ転び出し 
音の波間の誘うまま 
そして始まる 宇宙遊泳

箒の尻尾またがって 遥か眼下を眺めれば 
恋人達のさんざめき 母は我が子を待ちわびる 
月の兎も跳び廻り 馬頭星雲そこまで駆けっこ 
有為の奥山けふ越えて 2億光年乙女座辺り 
花も恥じらう手弱女に 星の冠捧げよか 
天の河では水を浴び 
泳いで行ける どこまでも

名前も知れぬこの星は 名前もいらぬ人ぞ住む 
服は鈍色 身は黄金 楽の音をもて会話する 
争わず 疑わず 絶えることない頬笑と 
愛し合い 歌い合い 変わることない平穏の 
何て静かなこの宇宙 何で小さなこの僕だ 
故郷じゃ今頃鬨の声 
やがて降り立つ 丘の上
10. 黒猫 (8:45)
暗い 暗い恩讐の道の果て 
じっと 虚空見つめる双つの眼 
黒い 黒い頁は開かれて 
闇に さかしまの詩木霊する 
影へ肢体をすり寄せて 
追いて来るのかどこまでも――黒猫!

深い 深い忘却のドロ沼に 
重く 憂鬱の滓は淀みゆき 
長い 長い悔恨の時経れば 
夜は 悪夢の濁醪釀すとか 
嘘の膠で貼り付いた 
笑い仮面の虚しさよ 
罪の血糊の味しめて 
咽び泣くのかいつまでも――黒猫!

旋毛曲がりの稲妻が 
脳天目掛け轟かば 
笑い仮面の真っ二つ 
呪詛の血が沸き肉踊る 
修羅の剣山生けるのは 
忘れじの君鬼薊 
四五九町歩の土塀には 
処女の簪眠るとか

春の弥生の空に 
気の触れ桜がひらひら
春のうららの風に 
涅槃の薫りがそよそよ

老女の乳を啄みし 
赤子を真似た獄卒が 
猫足立ちに囁ける 
不協和音の数え唄 
ひとつ人には悪業を 
ふたつ不幸は愛でるもの 
みっつ淫らは美徳なり 
よっつ世迷いの言葉吐け

春の弥生の空に 
気の触れ桜がひらひら
春のうららの風に 
涅槃の薫りがそよそよ

暗く 暗く魂の紡ぎ出す 
果てぬ 無為と頽廃の万華鏡 
黒く 黒く逆毛立つ獣よ 
何処か 懐かしく響く汝の名――黒猫!
Info / Statistics
Artists : 34,232
Reviews : 7,818
Albums : 121,831
Lyrics : 149,298